2007年10月30日火曜日

BSOD


BSODとは新しいOLPCとかそういうのではなく、Blue Screen Of Death(死の青い画面)の略。それにしてもアメリカのGeekたちは四文字が好きなのか、こういうのをよく目にする。他にもTGIFとか(これはThank God It's Fridayの略)・・・まあそれはいいとしてBSODはもともとWindowsがもうにっちもさっちもいかなくなって表示できなくなっちゃったとき(死んだとき)に出る青いスクリーンのこと・・・だったのだが、何とAppleの最新OS、Leopardをインストールした時にこのBSODを体験しちゃった人が続出しているらしい。
今はこのバグはFixされたみたいだが。長年Macを使ってきて昔のSystem 7の頃には、ポロロロ〜という哀しい音とともに出るSad Macは何回も見ているものの、BSODは未だかつて見たことがない。
私は根がメカフェチなのか、こういうモノを見ると「治したい!」とかえって奮闘してしまう方なのだが、最近一番悲しいのは時々持ち込まれるiPod。多分ハードディスクがイカれてしまって立ち上がらない状態になってるのは、もうどうしようもない・・・開けてHD交換はもし自分のPodならやってもいいけど、他人のPodはそれで治るかどうかもわからないので、できませんと断っている。
そういう意味で私のメカフェチ魂を燃え上がらせてくれていたのが、Ubuntuだったのだが、Gustyはデキスギくんでなんでも自分で探してきてセットアップしてしまう。Edgyなんかのときにはxorg.confというMacでいえばFinderの表示に関する設定ファイル(Macではもちろんこれをいじることはできない)をマニュアルで書き換えないとちゃんと表示しなかったりNvidiaのグラフィックカードを認識しなかったりした。で、この設定を誤るとX(MacでのFinder)が立ち上がらなくなって、GUIが全く使えず、コマンドラインに切り替えてxorg.confを復元したりしたものだ・・・そこがまたかわいかったのだが、Gustyは他の人におすすめできるようになった反面、そういう楽しみは減ってしまった気がする。
とはいえ、本物のBSOD(Winのやつ)は見たくない・・・心臓に悪い。
画像はBSODの例。No one hears your scream.(あなたの悲鳴は誰にも聞こえない)が怖い・・・

2007年10月27日土曜日

Ubuntu 7.10 Gusty Gibbon


今日はLeopardのリリース日。しかし、こんなアフリカでリリース日に手に入るわけもなく、しゃくなのでUbuntu FeistyをGusty Gibbonにアップデートしてみた。アップデータをダウンロードすること約4時間あまり、そしてインストールにたっぷり1時間以上かかって、アップデート終了。
やっぱり一番変わったのはアピアランス。3Dデスクトップが標準装備され、今まではマニュアルでプロプライエタリのグラフィックカードドライバを入れ、そのあとでBerylをインストールしたりする必要があったのが、もうそういうの一切必要なくBerylとCompizが合体したCompiz Fusionが入っており、BerylのEmeraldテーマもしっかり引き継がれている。しかも、優雅ではあるもののトロい印象もなく、これがPentium 3のわずか6千円しかしない中古PCであることが信じられない動き。
Linuxは間違いなく最も要求マシンスペックが低く、どんなレガシーマシンでも動く優れたOSだ。もちろん、Mac OSなんかが持つ考え抜かれたユーティリティ性、洗練されたインターフェイス、ハードとソフトが一体となる「環境」は望むべくもないが、このマシンではMacOSは動かない。Winでもこれだけちゃんと動くとは思えないのである。
インストールに時間がかかること、ネットのリソースを常時必要とすることを除けばUbuntuはアフリカに適したOSだと思う。
問題はWinの海賊版で、これがほとんどタダで出回っている以上、Linuxは普及していくのが困難だ。というのはここで訓練を受ける技術者はWinの環境しか知らない。うちのアマドウのように他のシステムに興味を持つのは少数派だ。しかもWinは技術者を常に必要とする。ユーザにとっては迷惑だが技術者にとってはいいメシの種なのである。MacやLinuxのように基本的にあまり問題が起こらないOSでは技術者の出る幕があまりないのである。

2007年10月26日金曜日

MacOS X LeopardとiPod Touch


iPod Touchはやはり小さいので、家にいて文章書いたり、普通にWebをブラウジングしたりするのにはやっぱりMacBookを使ってしまう。そんなこんなで2〜3日放っておいた。昔のMacやPowerBookを使っていた人はもしかしたら経験があるかもしれないが、これらの機械は使ってやらないと機嫌が悪くなるのである。最近のiPodやMacBookはあんまりそういうことがなかったのだが、iPod Touchにはこれをやられてしまい、慌てるやら悲しいやら・・・でも今日ようやく機嫌が直り、ちょっとホっとしている。
何が起こったかというと、液晶のタッチパネルがまったく反応しなくなってしまったり、すごく反応が鈍くなったり、あげくのはてには画像の周りに黄色やら青の色ノイズが盛大に出たりして、とにかく使い物にならない状態。
Appleのサイトを見て、リセット、再インストールなんかをやってみたが、ハードの問題みたいでちっとも治らない。多分スクリーンのハード的な問題なのだと思う。夜、完全停止させてみたり、長いことMacにつないで充電したままにしておいたりしたけど、全然ダメ。半分あきらめて、今朝ふと思いついてスクリーンの輝度を最大に上げてみた。そうしたら、ウソのように色にじみが消え、反応も普通になったのだった。WiFiをOnにしているので、スイッチをいれてUnlockしたときに接続を探しにいくらしく、この状態のときはスクリーンの反応が鈍くなるがおとなしく待っていると普通に動くようになる。部屋の中で使うときはちょっとまぶしいので少し輝度を落としてみた。少しくらいなら大丈夫なようだけど、タッチスクリーンの感度もなんか落ちてる気がする。
アフリカにいて困るのがこの手のハードの問題が起こった時である。おとなしく、何ヶ月も帰国するのを待っていなければならない。Touchは別に困るものではないが、MacBookが例の熱暴走問題で使い物にならなかった時はファームウェアがアップデートされるまで約半年MacBookはお蔵入りした。PowerBookG4を持っていたので困りはしなかったが・・・あの時に何度も変な再起動をかけ続けたせいか、MacBookのHDは1年たたないうちに死んでしまった。
それにしてもiPhone/iPod Touchの可能性は使っているうちにひしひしとわかってくるたぐいのものだし、使ってみてアレが欲しい、コレも欲しいというのが出てくるのも理解できる。TouchはiPodとはいえ、普通のiPodとは全く違う性格の製品なのだ。
Leopardは明日発売される。ついに猛獣が檻から出るのだ。そして、この猛獣はiPhone/Touchも無関係ではない。Leopardが解放されるとともにiPhone/Touchの可能性も解放されるのである。どんなことが起こるのか、楽しみだ。
ちなみに昨年CYVOGUEを開店したあと数ヶ月、1時間の無料デモンストレーション(Macの使い方とインターネット)を行ったが、これをまた再開し、Touchについても紹介したいと思っている。

2007年10月22日月曜日

iWork 08の使用感


同じく日本でiWork 08を購入して、数台にインストールしてみた。私はAppleworksをそれがClarisworksと呼ばれていた時代から愛用してきた。これはたった1つのしかも軽いアプリケーションで通常の文書作成に必要な機能がすべて備わっていて、しかも直感的に極めて短時間で思い通りのものを作れる優れたオフィススイートであった。Appleworksはver.6から開発が止まり、KeynoteそしてPagesという2つのアプリで構成されるものとなったが、今回そこにスプレッドシートアプリNumbersが加わり、Appleworksからデータベースを抜いた感じになった。PagesもNumbersも最初開く時には多少とまどう。それはAppleworksやMS Office、NeoOffice (OpenOffice)と全く異なるUIを持っているからだが、使い始めるとそのとまどいはたちまち氷解する。というのは一見ほど根本的なインターフェイスは変わっておらず、「ここかな?」と思ったところにしっかりその機能があるアップルらしい心遣いにあふれたものだからだ。ほとんど10分も使っていれば慣れてしまう。Appleworksに比べると多少重いかな?とは感じるけど、NeoOfficeほど重たくない。Pagesのレイアウト機能は非常によく考えられているし作業中に自動的にユーザのやろうとしてることを感知して例えばオブジェクトをアラインさせるためのガイドが表示されたりとよく考えられている。Numbersはスプレッドシートの常識を超えたスプレッドシートだ。これは使いこなすのにちょっと時間がかかりそうだけど、使い込めば味が出るアプリケーションだと思う。Keynoteは以前から使っていたのでそれほど感想はない。
全体的に言えば、やはり文書の仕上がりが非常にキレイに決まるので、変な言い方かもしれないが「文書作成が楽しくなる」そういうアプリケーションだ。

iPod Touchの使用感


こっちに帰ってくる直前に心斎橋のアップルストアでで買った。

で、使用感なのですが、一言で言って、「すばらしい」・・・

出発直前にゲットしたので、こっちに着いてからようやくiTunesとの本格シンクロなんかをやっているのだけど、途中CDGでWiFi実験もやってみた。
これは、インターフェイスの革命だと思う。
従来のiPodのインターフェイスとは比較にならないほど隅々まで考えられ、しかもビヘイビアが心地よく磨かれている。ただ、Touchはスポーツ用ではないと思う。スポーツにはやはりShuffleがのぞましい。軽さ、小ささすべてにおいてベストな選択はShufleだと思う。
Touchはもっと旅行のお供とか、PCの代替機みたいな使い方に向いている。今Video Nanoを考えてる人はちょっと待って、ちょっと無理をしてもTouchをゲットすることを勧める。価格差を超えたアドバンテージをTouchは持っている。
もちろん、米国にいるのならTouchではなくiPhoneを買うべきだが、他の地域ではTouch。
今、Touchにはアレがないコレがないという話がいっぱいあるが、これはいずれ改善されていくと思う。とにかくこのUIだけで300ドル以上の価値があると思う。
Webのブラウジング、YouTube視聴(これらはWiFi経由)も実にスマートでスムースに行える。コンタクトリストやカレンダーもシンクロされる。カバーフローはタッチスクリーンではじめて真価を発揮するものだ。音もいい。(パワー感は昔のPodの方が優れている気がする。)液晶もiPhoneのそれと横において比べなければ5GのPodなんかとは比較にならないくらい優秀だ。
UIのデザインも黒を基調にしてここまで美しいモノができるのかと舌を巻いた。
なぜ、AppleがiPhoneやTouchのサードパーティアプリにそんなに神経質になるのか?多分Leopardがらみというのが本当のところだろうが、あまりiPhone/TouchがヒートアップするとMacが売れなくなってしまうという危惧もあるんじゃないだろうか?PC全体の流れを見るとデスクトップからラップトップへという流れがあるわけだが、ことMacについていえばiMacの存在というのはおそらくMacで一番魅力のあるポジションであって、むしろMac ProやMacBook Proなどが「数をさばく」存在ではない、そんな気がする。(でもニーズはある。値段は高くてもいい。)
そうなるとiPhone/Touchで淘汰されてしまう可能性のあるのはMacBookとMiniあたり。しかしMacBookにもMiniにもしっかりとしたレゾンデートルがあるので製造し続けてほしいが・・・
TouchはAppleの出したOLPCみたいなもの・・・という気がする。(子供向けではないが「大人向けのOLPC」という意味)
とにかく一度実機に触れてみてほしい。
しかし、Apple Store心斎橋では実機はあるが中身がほとんど空なのでカバーフロウの素晴らしさはわからなかったけど・・・

2007年10月18日木曜日

新しいCyvogue Desktop


実はちょっと日本に行ったりしていてパリのFnacに寄って新しいApple Keyboardを買ってきました。
このキーボード、やはりとてもエレガントで美しく、しかも前のキーボードほどゴミが入り込んだり、掃除しにくいところがないのでとてもいいです。あといくつか買ってきたものもあるのですが徐々にレポートしていきます。

iPhoneがやってくる?


フランスで11/29日にOrangeから発売されることが決まったiPhone。アメリカと同じようなSIM Lockのかかったものは399ユーロ(高い)で買えるようになる。
しかし、International Herald Tribuneによると、フランスの法律では特定のキャリアでしか使えないようにした電話機を販売することは違法とされているらしい。で、噂が飛び交い始めた。
「フランスではロックのかかってないiPhoneが発売される!」
これは、ロックのかかってないiPhoneを買えば世界中どこでもGSMサービスのある場所なら使えるようになるということ。もちろんアフリカでもiPhoneが使えるようになる。(もともと、セネガルではOrange.snなのでOrangeのiPhoneでもローミングという形で使えないことはない)しかし、高すぎるからほとんどセレブくらいしか使えないだろうけれど。

iPhoneを巡っては、昨日予想した通りLeopardのリリースによってオープンなアーキテクチャへの道を開かれ、ジョブス氏は来年早々に開発者向けキットがリリースされると発表した。これによってiPhoneは有望なプラットフォームとなっていくはずである。

時を同じくしてNOKIAからインターネットタブレットが発売され(これは多分Symbian OSだろう)、またHTCがGoogle Phoneを作ることも(こっちはLinuxベース)決まった。携帯デバイスにおけるOS戦争が本格化する中で、iPhoneの最大のネック・・・「価格」も下がっていくだろう。多分G-Phoneが出る頃には2ndか3rd世代のiPhoneが出てくるはずだ。

2007年10月17日水曜日

Asus EeeはOLPCキラーなのか?


私は違うと思う。Asus Eeeとは台湾のPCメーカーAsusが出すOLPCに似た構成の安価なラップトップのことである。7inchのスクリーン、小さな筐体、ノンスピンドルなどOLPCと似たスペックでOSはWin XPとLinuxから選べる。大量発注をかけるとさらに安く買えるらしい。
しかし、この機械はターゲットが違う。OLPCは子供が対象だ。しかしEeeはむしろ「安価な汎用ラップトップ」である。マシン構成が似ているからと言って、これをすなわちOLPCキラーだとは言えないと思う。
とはいえ、ネグロポンテ氏のOLPCプロジェクトがそれほどうまくいってないように見えるのも、事実だ。OLPCハードはよく考えられていると思うが、ソフトの面でキッズフレンドリーでなかったり、制約が大きい、サーバサイドのソフトウェアが見えてこない、オンラインサービスが伴ってないなど問題が山積みだ。MITは例えば任天堂のようなゲームメーカーの協力を仰ぐとかキッズ用のオンラインサービスをそれなりの企業とタイアップして立ち上げるなどするべきだと思う。そうしないとせっかくのOLPCハードやSugar UIがもったいない。
とにかく有料でもいいからXOラップトップを売り始めることじゃないだろうか?
アップルがiPhoneを発売してからわずか3ヶ月なのにオンラインのiPhone用サービスは日進月歩で増え続けている。ハードのユーザが増えればソフトを開発する層も広がっていくのだ。
Asus Eeeが注目されるのはその価格と「汎用」ということだ。途上国の現状は「コンピュータを子供『専用』にするほど余裕がない」というのが本音だろう。大人が欲しがっているのだ。それを「大人のエゴだ」と感じるのは「先進国のエゴ」というものである。例えば大学生など、論文を書いたりするのにラップトップをのどから手が出るほど欲しいけど高くて買えない学生がほとんどなのだ。そういう学生あるいは地方の役所や企業など「汎用ラップトップ」のニーズはめちゃめちゃ高い。
しかし、Asus Eeeの「未来」はあまりない気がする。それは基本的にEeeが「次のステップに達するための踏み台」にすぎないからである。XPやLinuxなどの汎用OSを走らせるにはハードが貧弱すぎる。すぐに「使い物にならない」ということで、別のよりハイスペックなPCに移行する必要が生じるからだ。そして、中進国などからは徐々にモバイルデバイスに取って代わられる。つまり、iPhoneやSymbian OSを積んだケータイなどである。
それに比べればOLPCの未来は明るいと言えるだろう。しかし、もうじらすのはいい加減にして先進国でもiPhoneくらいの値段で売り出す方がいいと思う。

MacOS X Leopard


ついに、Leopardの発売日が決まった。10月26日だそうだ。最近アップル関連のニュースがとても多く、ほとんど書ききれないほどなのだが、一般情報は他のサイトやブログにおまかせして、私なりの感想などを書いていこうと思う。
Leopardが発売されるということは、単にMacの問題ではなくPodやiPhoneももちろん影響を受けてくる。特に最新のiPod TouchやiPhoneに搭載されているOS XはLeopardだと言われているだけに、深い関わりがあると言えるだろう。楽観的なことを言えばLeopardが出たらこれらのデバイスにサードパーティアプリをインストールできるようになるんじゃないかとか、Leopard用のウィジェットとかがiPhone/Touchで使えるようになるんじゃないかとか楽しげな未来が見える気がするのだ。
しかし、どうなのだろう?TigerはPantherより軽くなっていたがLeopardはなんか重そうな気がする。
CYVOGUEのOSアップデートは年末あたりにしようと思っている。自分でしばらく使ってみてからにしようということだ。

2007年10月7日日曜日

iPhone/iPod TouchのOSは?

iPhoneのアップデート1.1.1をインストールするとSIMブロックをはずしたiPhoneが動かなくなったり後で足したアプリケーションが使えなくなる問題が出ていて問題になっている。
iPhoneが出たとき、アップルは「OS Xが搭載されている」と謳っていた。しかし基本的に同じものであってもiPod TouchはOS Xとは言ってないし、『Mac OS』とも言っていない。多分、iPhone/Touch用のカスタムOSなのだろうが、これはもちろんMac OS Xのコア部分をつかっているからOS Xなのだろう。ここで問題なのが「どのMac OS Xなの?」ということだ。
maclalalaさんの記事によると、やはりこれはLeopardなのではないか?ということ。私もそう思う。iPhoneのUIはTigerのものとは明らかに違う。そしてLeopardはTigerとは全く違う描画エンジンを搭載するとされている。
Leopardの発表・出荷の遅れとiPhoneのアップデート問題の間には関連性があるのだろうか?