2008年7月27日日曜日

オープンソースとインターネット

相変わらず長時間停電の毎日が続くダカールです。
聞く話によるとガーナのヴォルタ湖の水力発電にも問題が生じているようで、ガーナ、ベナンなども慢性的な停電が生じているようです。

さて、現在オレゴン州ポートランドではOSCON(O'Reilly Open Source Convention)が開かれており、オープンソース界の大物がキーノートスピーチを披露、Arstechnicaなどでリポートされています。
この中のMark Shuttleworth氏のスピーチのレポートを読みました。マークシャトルワース氏は南アの大富豪でUbuntuの創始者です。彼が言うには現在のWeb 2.0世代の成功を収めている企業はすべてオープンソース系の技術をコアにしている、というものです。そしてそのオープンをさらに拡張していかなければならない、というのが基調。

でも考えてみればインターネットそのものがオープンソース技術の上に成り立っているのです。Webサーバも電子メールのシステムもデータベースも全部そうです。そしてオープンな基幹部分にいろんな肉付けをして商用OSやサービスが成り立っているにすぎないのです。
それを象徴するのがMacOSだと言えます。MacOSはプロプライエタリなOSですが、そのコアシステムはFreeBSDをベースにしたDarwinです。(UbuntuではここがLinuxカーネル、ということになります。)そこにApple独自のライブラリなどのシステムがあり、デスクトップ環境としてのFinderがあります。(このあたりがUbuntuではGnomeにあたります。)で、MacOSのWebsharingに使われているのがApatchサーバ、Winとのファイルシェアリングに使われているのがSambaサーバ、画面共有に使われているのが先日話したVNCになります。
言うなればMacOS(やUbuntu)はオープンソースのブロックを組み上げたLEGOのようなものなのだと思います。
MacOSのように明確なわけではありませんが、Windowsもかなりの部分でオープンソースの技術を取り入れているはずだと思います。
また、UbuntuなどのLinuxディストリビューションにおいてはアプリケーションもすべてオープンソースのもので構成されているのが特徴です。付け加えるならこれらのアプリケーションはたいがいMacOSやWindows用に移植されています。

これらを考えると、今日的なITテクノロジーというものはほとんどがオープンソースの力なのです。そしてオープンソースが生み出したメディアがインターネットであると言えると思います。

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