2008年7月29日火曜日

デジタルディバイド


元々、デジタルディバイドとはコンピュータリテラシーの度合いのことだと言われていました。しかし、今日的なコンテクストにおいてはもはやそうではありません。
そもそも、コンピュータリテラシーとは何なのかがどんどん変わっています。20年前ではMS-DOSやBasicがわかることだったのでしょう。でも今、こんなものを使う人はもういませんし、コンピュータを普通に使える人ならコンピュータリテラシーがあると言っていいでしょう。
別にTerminalでコマンドラインが打てないとダメとかJavaがわからないとダメというわけではない。
数年前にセネガルでは職業訓練分野が自由化されたようで、情報処理系の私立校が雨後のタケノコのようにできました。しかし、これらの学校で教えるのはWordとかExcelとか、そのあたりだけなのです。CYVOGUEでスタッフ募集をしたときも、応募してきたほとんどの人がWord&Excelができるけど、HTMLなんて聞いたことのない「情報処理系校出身者」だったのです。ネットカフェの運営にはWordやExcelなんてできても何の役にも立ちません。もちろん、できないと困ることも事実ですが・・・
小規模ネットワークの管理をしたり、ネット関係の知識がないと絶対にダメです。

しかし、そういうのを教えてるのはここではCFPTくらいなもので、CFPTにしてもアマドウを見ているとどうもWindows偏重、ソフトウェア偏重な気がします。だから、Ubuntuの話をしたりSaasやクラウドの話をするとびっくりしています。
今日的なデジタルディバイドとはこういうことなのだと思います。

片や、ネットで情報収集し、Webアプリを使ってブログを発信し、iPhoneやiPodで音楽を聴き、SkypeやIMで通信するのが当たり前。
片や、Virusを拾っておかしくなってしまったWindowsを日に何回も再インストールしてWordやExcelで書類作り。

そして今日的なデジタルディバイドの根本的な原因、それがネットインフラの差なのです。
ネットワークにより提供されるサービスの恩恵に浴することができるかどうかがカギを握ります。

言ってみればネットにつながった1台のコンピュータは、ネットにつながってない10台のコンピュータよりも重要なのです。

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