2008年7月21日月曜日

CherryPal PCのCloud Computing

GIZMODOの記事より。
これはすごい。
簡単に説明すると、このボックスにはLinuxの埋め込みOSと改造されたFireFoxが組み込まれていて、起動すると自動的にAmazonのCloudに接続して、ウェブアプリを使える、というものです。単機能なのでプロセッサやRAMは驚くほどプアな環境なんですが・・・
そのおかげなのか、消費電力はわずか2Wしかないそうです。

昔あったサーバ/クライアントのシンコンピュータに近い発想ですが、それをクラウドで全インターネット的に可能にしてしまったところがすごいですね。
こうなってくると、OLPCやgOSはかなり厳しいことになってくるのではないでしょうか。

しかし、どこからネットにつなぐのか、という点についてはやはり問題ですね。
Ubuntuもこの点が問題です。Ubuntuのアップデートは3日に一度くらいのベースでありますが、メジャーなものになると100MBを超えるアップデータをダウンロードしなければなりません。これを各マシンで行うわけで盛大なトラフィックが発生してしまいます。
ただ、アップデートしなくても一応動くのでそういう意味ではいいんですけれど、アップルが提供しているようなコンボスタイルのアップデータをダウンロードしてローカルで各マシンにインストールできる仕組みは欲しいと思います。

OLPCの面白い点はマシンが相互にネットワークメッシュを作っていくという機能です。これによって極めて信頼性の低いものではあるもののOLPCがただの箱に成り下がる可能性を低くしているし、OLPCも一応ネット接続がなくても各アプリは使えます。
よって、CherryPal PCはある程度ネットワークインフラの整っているところでのキオスク的マシンとしては面白いと思います。
途上国のネットカフェや学校のコンピュータ室にはいいと思います。

値段は249ドルとちょっと高め。せめて100ドル台にまで下がれば普及する気もしますが、Asus Eee PCが300ドルで買えてしまうのですからこの値段ではちょっと厳しい気もします。

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