2008年7月7日月曜日

Linuxネットカフェのゆくえ


これまで何回もUbuntuのインストールやオープンソースの重要性について書いてきました。それは、CYVOGUEの次はLinuxベースのネットカフェCYNUXを開こうと思ってきたからです。残念ながら今のところこれはまだ計画段階で様々な理由によりストップしています。
その1つがダカールの不動産価格の高騰。現在ネットカフェはあちこちでつぶれています。これは売り上げに比較して家賃が高すぎるのです。また、ダカールの経済状態(燃料価格高騰、食料価格高騰)などによってネットカフェの運営コストは上がっているのに客の購買力は下がっているというのもあります。あとは機材的な理由なのですが、MacMiniに相当するような適切な機材がないことです。
ASUSTEKがもうすぐEee Boxを発売するようで、これは値段もスペックも消費電力もよさそうな感じなので、これが簡単に手に入るようになった時にはきっとこの計画を実現させたいと考えています。そしてCYNUXをダカールでのLINUXとオープンソースのショウルームみたいにしたい、と考えています。
なぜか。
今まで書いていなかったのですが、Ubuntu/LinuxはMacやWindowsと同じような意味でのOSではありません。LinuxというのはMacで言うならDarwinにあたるシステムのコア部分で、それを一般ユーザーが使える形にまとめあげたものをディストリビューションと呼びます。UbuntuはLinuxカーネルを持つOSにGnomeデスクトップ環境を搭載し、一連のアプリケーションを搭載したディストリビューションです。Ubuntuにはオフィスアプリを買わなくても最初からOpenOffice.orgがインストールされていますし、Photoshopを買わなくてもGIMPが、iTunesやiPhotoにあたるアプリケーションも全部含まれています。そして、他のアプリケーションが欲しい時はインターネット経由で「レポジトリ」と呼ばれるすべてオープンソースのソフトウエアデータベースから探してダウンロードできます。
Ubuntuを開発、管理しているのはUbuntuの開発コミュニティですが、南アフリカの大富豪マーク・シャトルワース氏が設立したヨーロッパベースのカノニカル社からの支援を受けています。そして、その使用、再配布については完全にフリーです。
また、プロプライエタリ(フリーではないもの)なソフトウェアについても、直接それらの提供先からダウンロードして使うことができます(Adobe Flash plug-inとかSkype、Google Earthなど)。またWineというWindowsのエミュレータをインストールして自分の持っているWindows用のソフトを使うことさえできます。
また、教育用ソフトを多数バンドルしたEdubuntuという学校向きのバージョンもあります。
これは実にアフリカ向き、開発プロジェクト向きだと思います。
それとこれも重要なことですが、Ubuntuは基本的にハードウェアの要求が低く、Pentium3くらいの古くて遅いCPUでも楽々動きます。サイズもコンパクトで1GB前後です。
こんな柔軟で安全でしかもフリーな良いものを眠らせておく手はない・・・
XPの海賊版を使って、しょっちゅう再インストールをやるよりも、Ubuntuを導入した方が生産性も上がるはずです。
このCYNUXプロジェクトでは、協力してくれるパートナーを探しています。メールでご連絡ください。

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